orange
穏やかな帰り道 風に誘われるかの様に
いつかの公園で 空を見つめながら歩く
ゆらゆら草木が揺れてる 伸びて行く影が僕に問いかける
オレンジ色にいつも手を伸ばして
いつか掴める様な気がして
解れたこの心そのままに
それでも空には日が昇る
白い大きな壁に 落書きの様な絵を描いた
そこに描かれた無邪気な夢のかけら達
残された唄だけが宙に舞う 鍵を掛けた扉を叩く
季節がいくら色を変えようとも
信じた自分はそこに居たはず
果てなく続いてく道の途中で
大事な何かを失った
舞い降りた光は僕を暖かく包み込み
遠い記憶の中にぶら下がった涙と笑顔の日々に・・・
少年が見た夢は眠りから醒め
羽ばたく時を待ちわびている
手にした光 今を抱きしめて
見上げた夕暮れ色の空